台風と温帯低気圧の違い

天気予報を見ていると
「台風が温帯低気圧に変わりました。」
と言っていることがありますよね。

ここで、台風と温帯低気圧の違いがちょっと気になりましたので、調べてみました。

▼台風・・・熱帯低気圧が発達して最大風速が17.2m/s以上になったもの。

▼温帯低気圧・・・日本のような温帯で発生する低気圧
温帯は北へ行くほど温度が低くなるので大気の状態が不安定で、
この温度差を解消しようとして発生した低気圧が温帯低気圧

という事になりますけど、いまいちピンときませんよね。

この違いは、熱帯低気圧のことを知ると分かってきます。

熱帯低気圧とは、熱帯または亜熱帯でできる低気圧です。
熱帯は温度が高いため、海から大量の水蒸気が上昇します。
それで空気が渦を巻くわけですが、そうしてできた低気圧が熱帯低気圧です。

熱帯低気圧と台風は規模が違うだけです。
最大風速が17.2m/s以上のものが台風、17.1m/s以下のものが熱帯低気圧という事になります。

つまり、台風は温かい空気の渦という事になります。

その台風が北上して冷たい空気を巻き込むと構造が変わって温帯低気圧になる、という事になります。

熱帯低気圧や台風は温かい空気の渦ですが、その温かい空気の渦の下に冷たい空気が入り込んだら温帯低気圧に変わるという事になります。

あと、前線があるかないかの違いもあります。

前線は暖かい空気と冷たい空気が混ざり合う境目のことです。

台風は暖かい空気だけでできているので前線がありません。

それに対して温帯低気圧は冷たい空気と暖かい空気がぶつかり合ったものなので前線があります。
天気図を見ると温帯低気圧に前線がないこともありますが、これは偏西風の関係でできた低気圧で上空には暖かい空気と冷たい空気の境目はできています。

以上のことから、台風と温帯低気圧の違いは構造の違いであって、規模の違いではないという事になります。

ちなみに、最近では温帯低気圧の勢力の強いものを爆弾低気圧といわれるようになりましたね。

台風が温帯低気圧に変わったからといって、雨量が変化するわけでもなければ、風が弱くなるわけでもありません。

台風が温帯低気圧に変わったと聞くと、どうしても勢力が弱くなった、と考えてしまいがちですが、決してそういうわけではないんです。

台風が爆弾低気圧に変わった、という表現をしてくれるとわかりやすいと思うんですけどね。

とにかく、台風が温帯低気圧に変わったからといって安心できない、という事になります。

ですから、温帯低気圧が通過するまでは引き続き警戒をする必要がありますね。