中之島 精霊流し~ちょっと変わった精霊流し

中之島 精霊流しについて

この動画は、大阪市の中之島の精霊流し(しょうりょうながし)の様子です。

 

毎年8月15日に大阪市北区の堂島川と土佐堀川に挟まれた中之島で

精霊流しが行われます。

 

さて、この動画を見て

「これが精霊流しなの?」

と驚きませんでしたか?

 

精霊流しといえば長崎が有名だと思いますが、

長崎の精霊流しは、精霊船と呼ばれる船に故人の霊を乗せて

流し場と呼ばれるところまで運ぶことです。

 

爆竹が鳴る中、精霊船が運ばれていますよね。

 

下の動画が長崎の精霊流しの様子が撮影されたものです。

大阪の中之島の精霊流しとは全然違いますよね。

 

確かに、長崎の精霊流しは全国で行われている精霊流しとは違いますが、

通常は灯籠(とうろう)やお供え物を川や海に流します。

上の動画は神奈川県川崎市の

多摩川の灯籠流し(とうろうながし)の様子が撮影されたものです。

灯籠流しは精霊流しの別名です。

 

精霊流しはこのように灯籠を川に流します。

 

しかし、大阪の中之島の精霊流しは、川に何も流れていません。

 

中之島の精霊流しは、川岸に設置されたろうそく台に灯をともし、

お供え物を供えます。

 

 

では、これは中之島の精霊流しの伝統なのでしょうか?

 

 

実は、かつては川にお供え物を流していたそうです。

 

しかし、川や海の汚染につながるので、

今では川岸にお供え物を供え、

精霊船が岸に横付けされて、お供え物を処理するようになったそうです。

 

 

精霊流しで灯籠やお供え物を流すのは、

海や川の汚染が問題になっています。

 

それで、海が汚染されないように、

流した灯籠やお供え物を川の下流で回収したり、

河川敷や海岸で回収したりしている自治体が増えています。

 

大阪の中之島の精霊流しのように、

川岸にろうそく台や供物台を設置しているところは、

おそらく大阪以外ではないのではないか、と思います。

 

 

川や海を汚染するのは当然いけないことですね。

 

だからといって、日本の伝統である精霊流しが消えてしまうのは、

なんだか寂しい気がします。

 

川に灯籠が流れているのが見れなくなると思うと、

なんだかさみしいような気がします。

 

環境美化と伝統存続の両立を考えると、

大阪の中之島の精霊流しのような、

灯籠が流れていない精霊流しにしないといけないのでしょうか?

 

ちょっと考えさせられる問題ですね。