結核というと、昔流行した病気だというイメージを持っている人が多いですよね。
確かに、1950年までは日本人の死因のトップか結核でした。
そして、以前は猛威を振るった事が多々あるんですが、不治の病としておそれられていました。
それで、今では以前と比べると死亡率は低くなっていますし、完治することも多くなったので、昔ほど恐れられてはいませんよね。
しかし、今でも結核になる人はいますし、集団感染することもあります。
そして、結核で死亡する人だって今でもいます。
また、タレントのJOYは結核で99日間入院し、完治まで半年かかった、と話をしていましたが、治療に長期間かかったりすることもあります。
ですから、今でも十分に恐るべき病気だという事が言えますよね。
ただ、結核は早期発見できれば比較的簡単に治すことができます。
それには、初期症状などを知っておく必要がありますよね。
そこで、ここでは結核の症状と治療法を紹介します。
結核とは?
まずは、結核がどのような病気なのか紹介します。
結核とは「結核菌」に感染することで症状が出てくる病気です。
それで、結核菌に感染すると、まずは炎症が起こります。
そして、時間とともに組織がどんどんダメになっていき、最終的には臓器が不全になって生命の危機を招くことになります。
それで、結核というと肺結核がよく知られていると思いますが、肺結核は肺に結核菌が感染して炎症を起こし、どんどん組織がダメになっていく病気です。
ただ、結核菌が感染するのは肺だけではありません。
リンパ節(特に首の脇のリンパ節)や腸、腹膜、腎臓、関節、骨など、ありとあらゆるところに感染することがあります。
結核の症状は?
結核は感染した場所によって症状が変わります。
肺結核の場合、初期症状は風邪とほぼ同じで、咳、たん、発熱、だるさなどです。
病院で診てもらっても、風邪と誤診されることがよくあります。
ただ、通常風邪は2週間も経てば症状が軽くなります。
しかし、結核は2週間たっても症状が軽くなることはまずありません。
2週間以上症状が続く場合は、病院に行き、症状が続くことをきちんと話すことが大切ですよ。
リンパ節結核の初期症状は、発熱、だるさなどです。
それから、皮膚が赤く腫れ、さらに時間がたつと穴が開きます。
そして、空いた穴から膿が流れ出てきます。
その他の結核もありますが、症状はまちまちです。
早期発見には、何か症状が出てきたときに正確に症状を医者に伝えることができるか、という事が1つあります。
どういった症状がどれくらいの期間続いているのか、きちんと医者に説明しましょう。
結核の治療法
結核は今はほとんど薬物治療になります。
症状が重かったり、あるいは周囲に感染する恐れがある時は、入院が必要なこともあります。
ただ、自宅療養にしろ入院するにしろ、薬による治療が中心になっています。
手術することは、今はほとんどありません。
ただ、まれに手術が必要な時があります。
ちなみに、結核は自力で治すのは無理です。
結核の恐れがある時は病院できちんと治療を行う必要がありますよ。
結核は以前ほどではないものの、今でも死亡する可能性のある恐ろしい病気です。
病院できちんと治療をしてください。