脳性麻痺 症状 赤ちゃん について
胎児がおなかの中にいるときから出生直後の間に起きた
脳性麻痺(のうせいまひ)の症状は、
出生後6ヶ月は特徴的なものが現れにくいことが多いです。
そして、脳性麻痺の症状が重いほど早く現れ、
症状が軽いほど早く現れないので発見が遅れがちです。
脳性麻痺の症状で一番多いのが、運動発達の遅れです。
例えば、首すわりは通常生後4~5ヶ月くらいですが、
首がすわる時期が大幅に遅くなる、という事があります。
また、1人で立ったり歩いたりすることができる時期が
大きく遅れる、なんていう事もあります。
その他、いつまでたっても物をつかめなかったり、
座ることができなかったりもします。
運動障害以外の脳性麻痺の症状は、
ミルクを飲むのが下手だったりぴくぴくしたりする異常な運動、
からだが後ろに反りかえったりする異常な姿勢、
などがあります。
赤ちゃんの体が後ろに反りかえると、
おむつを替えにくかったり、抱っこをしにくかったりします。
そして、子供が成長していくにしたがって、
興奮したり緊張したりしたときに自分の意思とは無関係に体が動いたり、
ねじるような動きが起こったりします。
また、知能に障害が出たり、物をうまくのみ込めなかったり、
うまく発声できなかったりもします。
そして、小・中学生になると、
背骨がねじれを伴って片方にまがったり、
関節がかたくなって動きが制限されたりします。
大人になると、悪い姿勢が続いていることが影響して、
全身の色々なところにしびれや痛みを感じるようになります。
脳性麻痺は、完治することは現代の医学では不可能です。
障害があってもできるだけ普通に日常生活が送れるように
治療、訓練していくことになります。
脳性麻痺は乳幼児健康診断で発見されることが多いです。
発見された時は医者の指示に従って適切な治療を受けましょう。
それと同時に適切な医療機関を選ぶことも大切ですね。