マイマイガ 害について
夏になるとマイマイガが大量発生する時があります。
では、マイマイガは人体のどのような害があるのでしょうか?
マイマイガの成虫は人体に直接害はありません。
害があったとしても羽についている粉に触ると
軽い炎症を起こすくらいです。
マイマイガの成虫は街路灯などに集まりやすいので、
それで道路が暗くなる可能性はゼロではないと思います。
しかし、それで何かが起こったということは聞いたことはありませんので、
そんなに心配する必要はないと思います。
マイマイガの成虫の害は
街路灯などに集まっているのを見ると不快な思いをする、
という程度でしょう。
ただし、マイマイガの幼虫は人に害を及ぼします。
マイマイガの幼虫の毛に触ると
かゆみが出て発疹が出ることがあります。
マイマイガの幼虫による皮膚炎の集団発生が
いくつもあるくらいです。
また、マイマイガの小さな幼虫は
風に乗って飛んでくることがあります。
飛んできたマイマイガの幼虫に触れても
皮膚炎などを引き起こすことがあります。
もし、マイマイガの幼虫に触ってしまった場合は、
触った場所をこすらず水で洗い流しましょう。
そして炎症止めの薬を塗りましょう。
マイマイガの幼虫による皮膚炎は、
触れた翌日~翌々日に症状がさらに悪化することが多いです。
ですから、こすらず水洗いすることが大切です。
また、マイマイガの幼虫は農作物にも被害をもたらします。
マイマイガの幼虫の好物は木の葉っぱです。
ですから、木の葉っぱを食い尽くされることもあります。
過去にカラマツの葉を食べつくされて
枯れてしまったことがあります。
また、森林の葉を食べつくした後に、
近くのイネや小麦などを食べつくしてしまう事もあります。
このように、マイマイガの成虫はほとんど害はないのですが、
幼虫は害をもたらします。
マイマイガの大量発生を防ぐには、
卵の段階で駆除するのが一番だと思います。
マイマイガは
建物のコンクリートの部分、軒下、雨どいなどに
卵を産みます。
コンクリートの壁に薄い黄色のまゆ状のものが付いているのを
見たことはありませんか?
あれがマイマイガの卵です。
自宅の壁にマイマイガの卵を見つけたら、
取り除きましょう。
潰しただけでは卵が死なないことがあります。
ですから、取り除くことが大切です。
マイマイガは一度大量発生すると、
3年間くらい大量発生を続ける、と言われています。
ですから、マイマイガが大量発生した自治体は、
卵の駆除の呼びかけを行うところが多いと思います。
それで、次の年の大量発生を防いだ例もありますので、
マイマイガの大量発生を防ぐためにも
卵の駆除を行いましょう。