エキノコックス 症状 について
寄生虫エキノコックスは、肝臓に寄生します。
そして、時間がたつにつれて肝臓が肥大します。
ですから、エキノコックスの感染したら、
肝臓のあるあたり、腹部の右上部に症状が出ます。
腹部の右上部に痛みや膨満感、不快感などを感じます。
また、皮膚がかゆくなったり(黄疸)もします。
そして、肝臓から他の臓器に転移していきます。
肺に転移しやすいので、
肺が痛くなったり咳が出たり、といった症状が現れます。
また、脳や骨、心臓にも転移することがあり、
非常に重い症状が現れることがあります。
ただし、エキノコックスに感染してもしばらくは自覚症状は現れません。
エキノコックスに感染してから発症するまで、
成人で十数年、子供だと数年かかります。
それで、エキノコックスは症状が出てから治療しても
ほとんどの場合、完全に取り除くことは不可能です。
5年生存率(治療を開始してから5年後に生きている確率)は
30%と言われています。
ですから、エキノコックスは早期発見・早期治療が
非常に重要になります。
症状が出る前の早い段階で発見できた場合、
エキノコックスを完全に取り除くことができることが多いです。
エキノコックスは北海道の自然界で寄生しています。
北海道以外の自然界で発見されることはまれで、
北海道以外で汗腺が発見された場合、
北海道から持ち込まれていた場合がほとんどです。
感染の恐れがある場合は、検査してもらうことをおススメします。
また、早期発見よりも予防することのほうが重要です。
エキノコックスに感染している山菜や沢水を口にすると、
人に感染する可能性があります。
また、それらを手で触った時にエキノコックスが手に付着したり、
エキノコックスに感染した犬の糞を処理した時に、
手にエキノコックスが付着すると、
口の中から体の中に入って感染する可能性があります。
エキノコックスは加熱や水洗いによって感染を防ぐことができます。
北海道では特に注意が必要ですね。