南岸低気圧 春 について
日本列島の南側を西から東へと進む南岸低気圧は、
春に季節外れの大雪をもたらすことがあります。
南岸低気圧は2月~3月に多く発生します。
そして、日本列島に近づくと雨か雪をもたらします。
雨になるか雪になるかは、
地上付近の湿度と温度で決まります。
温度が低ければ低いほど雪になりやすいです。
また、同じ温度でも湿度が低いほど雪になりやすくなります。
ただし、南岸低気圧の北側は
冷たく湿った空気が流れ込んでくるので、
地上付近の温度が下がりやすいので雪になりやすくなります。
それで、春に南岸低気圧が通ると、
北から冷たく乾いた空気が流れ込みます。
そうなると地上付近の温度が下がります。
温度が下がった時に低気圧が通過するので、
低気圧付近にある雲が太平洋側に雪をもたらしてしまいます。
さて、東京では3月に雪が降るのは珍しくありませんよね。
また、4月にも時々雪が降っています。
2000年~2013年で4月に雪が降ったのが2回、
2007年と2010年です。
このうち2010年は南岸低気圧が雪をもたらしています。
夏にも日本列島の南に低気圧は発生しますが、
まさか雪が降ることはありません。
(夏に発生する低気圧は、
南岸低気圧と呼ばずただ低気圧と呼ぶことが多い)
北から流れ込む空気がさほど冷たくはなく
また乾いていないので雪にはならないです。
しかし、3月・4月は北から流れ込む空気が
まだまだ冷たく乾いています。
ですから、春に南岸低気圧が通る時は、
太平洋側でも大雪が降る可能性がありますよ。